2019年10月26日 診療所と共にあゆむ会 講演会

2019年ノーベク賞 第11号 授与されました


あなたは、地上のすべての生きとし生けるものと、決して相いれることのない原発(核電)を廃止するために、全身全霊を捧げてこられました。ここに地上のすべての生き物を代表し、あなたに心からの敬愛の念を込めて、名誉あるノーベク賞を贈呈します。

2019年10月19日 反核猫のしっぽ 委員会

2017年1月18日  韓日シンポジウム ダイジェスト

 

絶望の福島事故、

  死産率・乳児死亡率まで急増

 

布施幸彦ふくしま共同診療所院長“2011年原発事故以後、住民たちの脳出血・急性心筋梗塞など難病急増…184人の福島の子供たち 事故以後甲状腺ガン判定”

 

 

     20170118()チョン・チョルウン記者piercemediatoday.co.kr 

 

2011年東日本津波で発生した福島原子力発電所事故以後、被爆住民たちの健康状態が非常に悪化したことが明らかになった。福島で被爆住民たちの健康状態を確認して治療している布施幸彦ふくしま共同診療所院長(医師)は、18日韓国で開かれた韓日国際シンポジウム(チュヘソン・キムギョンジン議員などが主催)に参加して、福島被爆住民たちの白血病・脳出血・心筋梗塞発病が増加したと明らかにした。特に18才以下の子供たちを対象に甲状腺ガンが大きく増加したと明らかにした。

 

2012年にふくしま共同診療所が建てられ、14年に院長に就任した布施幸彦(前群馬県館林厚生病院副院長)は、この日シンポジウムで福島県立医科大学が発表した「原発事故後増加した病気」資料を公開した。これによれば福島住民たちの白内障は、2010年対比で2011229%、肺ガンは172%、脳出血は253%、食道ガンは134%、小腸ガンは277%、大腸ガンは194%、前立腺ガンは203%増加した。2年が流れた2012年の場合、脳出血は2010年対比300%、小腸ガンは400%増加したことが分かった。

  

▲写真  118日国会議員会館で開かれた韓日国際シンポジウム'原子力発電所と健康'に参加し発言する布施幸彦ふくしま共同診療所院長と杉井吉彦本町クリニック院長。

  

甲状腺ガンの場合10才~24才若い層をはじめとして大部分の年齢層で発生比率が増加した。注目する点は放射能被爆に脆弱な子供たちだ。20131231日段階で、小児甲状腺ガンまたは小児甲状腺ガンの疑い患者は74人だったが、201612月段階で患者は184人に増えた。福島県で義務的に検査を受けた30万人の18才以下の子供たちの中で68人の場合先行検査で問題がなかったが、時間が経つにつれて発病が確認されたことが分かった。潜伏期間を経て被爆の影響が癌とあらわれたのだ。

 

原発事故以後、日本の人口は減少傾向に入った。2010年対比2012年早産/低体重出産は166%まで増加した。難病件数も2011年を起点に大きく膨らんだ。難病件数は70万件水準で2011年以後100万件水準まで増加した。死産率も増加した。東京や埼玉県の場合原発事故以後4%ほど死産率が増加したが、放射能汚染度が高い福島県周辺は死産率が12.9%増加した。福島近隣の6つの県では乳児死亡率も増加した。

 

急性白血病も増加した。福島県は2010年白血病死亡者が108人だったが、原発事故後の2013230人に増えて213%も増加した。付近の群馬県は310%、埼玉県は285%増加した。日本平均数値(142%増加)に比べて高い。セシウム137の汚染濃度が高いほど発生する急性心筋梗塞の場合も、全国的には減少傾向だが、福島県だけ増加傾向を見せた。原発事故を処理した労働者の場合、白内障数値も明確に増加して、産業災害を認められた事例も出ている。

 

布施幸彦診療所院長は、このような事実を伝えた後、「現在福島県当局は診察受けない権利を主張しながら、検査を縮小・中断しようとしている。自律検査に変われば、住民たちの健康状態を把握できる資料が正しく出て来ない」と憂慮した。彼は続いて「福島県当局はまた、避難指示を解除して高濃度汚染地域に住民を送りかえそうとしている。ここには子供も含まれている」と憂慮した。県当局は今年3月から避難住民に施行した住宅補助を中断する予定だ。

                                韓国 (c)聯合ニュースより抜粋

 今、韓国の労働者人民は、民主労総という労働組合を中心軸として朴大統領の弾劾訴追のたたかいを抗議デモとゼネストで果敢にたたかいぬいています。

 朴大統領の不正を許さない!という怒りのオブジェが道路に展示されていました。

 

 

初代院長・松江 寛人 著書の紹介

がんの再発に

   納得のいく対処をするために

 

がんが再発したら、QOL(生活の質)を保ち、かつ医療側の都合にふりまわされないことも大切。

元・国立がんセンター医師、ふくしま共同診療所・初代院長の松江 寛人が相談事例をベースに解説。

 がん医療の現状や医療者への問題提起も。

 

著書名:

「がんでは死なない 再発をのりきる」

発行所:

        (株)保健同人社

定価:  本体1500円

                  ※診療所でもお買い求めできます。



「被曝・診療」月報 第19号 2016・12・1発行

今号の内容

 

  1. 今こそ小児甲状腺エコー検査の充実を
  2. 県民健康調査検討委員会による検査縮小=廃止策動を許さない
  3. 県民健康調査検討委員会を傍聴して
  4. 「10・20怒りの大行動」報告
  5. 福島の現状(9.26~11.25)
    
写真 10/20 怒りの大行動(県庁前公園)
  

『被曝・診療 月報』の定期購読について

 

ふくしま共同診療所の医師連絡会が隔月で発行しております。

 この月報は、避難・保養・医療の原則の下で診療を行う中で直面した諸課題などを広く知らせること、福島第1原発事故によって被曝した福島県民に寄り添う形で、放射能障害に関わる問題を広く提起することを目的に発行しています。

 

 

 編集責任:杉井 吉彦

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